御由緒・御神徳

御祭神 猿田彦命  別社名 白鬚明神・比良明神  御神紋 左三つ巴

例 祭(春)5月3日 (秋季大祭)9月5日・6日

由緒略記

 近江最古の大社で、社記によると垂仁(すいにん)天皇の25年(第11代・2000余年前)、皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が社殿を御創建(御再建とも)、天武(てんむ)天皇(第40代)の白鳳(はくほう)3年(675)勅旨(ちょくし)を以て「比良明神(ひらみょうじん)」の号を賜るとある。
 当社の縁起(えんぎ)は謡曲(ようきよく)「白鬚」<観阿弥(かんあみ)作>にも謡われ、日本全国に約300の分霊社(ぶんれいしや)が祀(まつ)られている。
 御祭神の猿田彦命(さるたひこのみこと)は、天孫(てんそん) 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと) 降臨(こうりん)の際に先頭に立って道案内をされた神で、導き・道開きの神として知られている。当社にお祀りされている猿田彦命は白髪で白い鬚を蓄えた老人のお姿で、御社名の由来にもなっている長寿神である。

御 神 徳

 古くから延命長寿白鬚の神として広く崇敬され、また縁結び・子授け・福徳(ふくとく)開運・攘災(じようさい)招福(しようふく)・商売繁盛・交通安全など人の世の総ての導き・道開きの神として信仰されてきた。
 また、9月5日・6日の秋季大祭には「なる子まいり」と称する神事があり、数え年2歳の子どもに御神前で名前(呼び名)を授け、その名前を3日間呼ぶと子どもの無事な成育と延命長寿のご加護が頂けるという。