白鬚への道標

古来白鬚神社への信仰は厚く、京都から遙か遠い当社まで数多くの都人たちも参拝されました。
 その人たちを導くための道標が、街道の随所に立てられていました。現在その存在が確認されているのは、以下の7箇所(すべて大津市)です。
 建てられた年代は天保7年で、どの道標も表に「白鬚神社大明神」とその下に距離(土に埋まって見えないものが多い)、左側面に「京都寿永講」の銘、右側面に建てられた「天保七年」が刻まれています。
 二百数十年の歳月を経て、すでに散逸してしまったものもあろうと思われますが、ここに残されている道標は、すべて地元の方の温かい真心によって今日まで受け継がれてきたものです。