湖中大鳥居

 大昔から白鬚明神前の湖中には鳥居があったと伝えられ、室町時代の屏風絵「近江名所図」や、江戸時代に描かれた当社の縁起絵巻にも湖中の鳥居が描かれている。
 鳥居が湖中に建つ理由は諸説あるが、実際にあったという証拠もない。
 古来波打ち際に鳥居が見え隠れしていたとも、天下異変の前兆として社前の湖中に石橋や鳥居が突然姿を現したとも言われる伝説の鳥居である。
 この神秘的な鳥居が実際に建てられたのは昭和12(1937)年、大阪の薬問屋小西久兵衛氏の寄進によるもので、現鳥居は昭和56(1981)年にこれを建て替えたものである。

大鳥居越しの日の出