白鬚TOP
古来白鬚神社への信仰は厚く、京都から遙か遠い当社まで数多くの都人たちも参拝されました。
その人たちを導くための道標が、街道の随所に立てられていました。現在その存在が確認されているのは、以下の7箇所(すべて大津市)です。
建てられた年代は天保7年で、どの道標も表に「白鬚神社大明神」とその下に距離(土に埋まって見えないものが多い)、左側面に「京都寿永講」の銘、右側面に建てられた「天保七年」が刻まれています。
二百数十年の歳月を経て、すでに散逸してしまったものもあろうと思われますが、ここに残されている道標は、すべて地元の方の温かい真心によって今日まで受け継がれてきたものです。
大津市滋賀里四丁目 | ![]() |
笠の部分がなくなっているが火袋から下は原形をとどめ、やや風化してはいるが、「白鬚神社大明神」の文字ははっきりと読める。 |
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大津市唐崎一丁目 唐崎神社へ入る道の角 |
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火袋から上はない。下もおそらく折れてなくなっているのだろう。 「白鬚」の文字と左側の「京都」右側の「天保七年」はかろうじて読める。 |
大津市本堅田五丁目 仰木道との分かれ道 料理屋「きた源」駐車場横 |
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笠も火袋も残っており、ほぼ完全な形。下は埋まっているため、距離は読み取れない。 |
大津市八屋戸 JR湖西線「蓬莱」駅下の湖岸通り |
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折れて散らばっていたものを、近くの心ある方が鉄骨を使って修復してくださったもの。おかげで、ほぼ完全な姿となった。 |
大津市木戸 木戸公民館上の道を少し北へ入ったところ |
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ここも、下は少し埋もれているがほぼ完全な姿を残している。 |
大津市大物 大谷川北の三叉路 国道の東側 |
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国道がずいぶん高くなってしまったので、ほとんど見えなかったが、近年国道横に移設された。形はほぼ完全に残されている。 |
大津市南小松 旧なばや酒店前の三叉路角 |
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七基の内、最も完全な姿。「白鬚大明神」の下に「左 是より二里八丁」の文字も見える。 |