永代常夜灯

 白鬚神社永代常夜灯は、江戸時代に京都の近江屋藤兵衛氏が奉納されたもので、以前は湖岸に立ち沖往く舟の灯台としての役割を果たしていた。
 常夜灯の石柱には、(前=琵琶湖側)白鬚大明神、(後)永代常夜燈、(右)海上安全心願成就の文字が大きく刻まれている。建立は天保4年8月、願主 紅 近江屋藤兵衛 発起京都 早藤卯左衛門 松尾卯兵衛の名前も見える。

 左の写真は明治時代の風景で、かつては琵琶湖岸の石垣上に立っていた。右は昭和初年江若鉄道が開通し、線路と国道の間に並木ができ、常夜灯はそこに移された。その後、江若鉄道の廃線・国道161の拡幅のために撤去されていたが、平成16年4月に再建された。